イキブロ

いっきの「生き方」探求ブログ。ライフハックメモ、カイゼン日記。そして初心なんかの恥ずかしいメッセージ。さあ、人生を再発見しよう。

iki0130|私はまだ誤解していたか?電子書籍で初めて理解できたjMatsuzakiの一面

| 0 comments


jMatsuzaki氏の初著を読みました。
読んでいる最中から、表に流れる派手な旋律とは別に、静かで精緻な通奏低音が聞こえてきて、自分でも気になったので読書レビューを書いてみます。

おはようございます!
いっき(@ikkiTime)です。

私はjMatsuzaki氏のブログのファンでもあります。
氏のブログにはタスク管理のアイデアを求めてたどり着いたのですが、彼が独立してからは、その恐怖や葛藤と模索の記録である手記に、注意を引きつけられています。

jMatsuzakiさん(@jMatsuzaki)のブログ、jMatsuzaki.comはこちら。
jMatsuzaki


さて、現在Kindleストアで発売されている、氏の著作 『人生の舵は自分で切れ!あなたの10年後は今週の33.6時間で決まる』。
あらためて書籍という形で読んでみると、いつもとは違った見え方がしてきました。
いつもの文体と、彼自身が繰り返し語ってきた手法が中心であるにもかかわらず、です。

読んだ本はこちら。

それでは、本題に参りましょう。
本書から得た感想です!

目次

  1. “夢”とjMatsuzaki
  2. “タスク管理・長期計画”とjMatsuzaki
  3. “レビュー・サイクル”とjMatsuzaki
  4. まとめ

1. “夢”とjMatsuzaki


読み始めて最初に、手が止まったのは、この箇所、
瞬間的なアドレナリンの解放ではなく、むしろ、驚嘆と静寂の精神状態を生涯かけて構築することにある』というフレーズが出てきた時でした。
これは彼が、ピアニストのグレン・グールドが芸術について語った言葉を引用している部分です。
夢についての指針、として引用されています。

これは、本当に彼の与えてくれる啓示だろうか?
あれほど、その全ての文章が私にアドレナリンを放出させてくれる、jMatsuzakiの?

また、その前の方のページには、
『夢について勘違いしやすい捉え方の1つは、夢をなにか一番星のようなものだと考えてしまうことです。 (中略)出会った瞬間に胸を射抜かれるような (略)』
という記述もあります。
ここを読んでいる時は、心に違和感を感じつつも、ついつい読み進めてしまったのです。

しかし、先に引用した箇所と合わせて考えると、一体全体、夢の価値とは何なのでしょう!?
出会った時に胸を射抜いて、人生を先へ導いてくれるわけでもなく、それを目指してアドレナリンが放出されることもないなんて!

この疑問を持って、注意深く前後を読みます。ヒントになりそうだったのが、次の記述です。
『逆にもしその根底に永続的に続く深い理由があるなら、夢になりえるでしょう。例えばそれは、表現や愛情や貢献などです』
……と、『永続的に』というフレーズが出てきます。

なるほど。

アドレナリンや快楽とは無縁で、だけれども永続する価値観。それは、納得感とか自己尊重感という感じでしょうか。

つまり、短期的な衝動や欲望に身を任せるよりも、地味でも長期的に持続している価値観を大切にして生活した方が、人生全体の満足感は高くなるよ、と。

ううむ。
これは、情熱よりもむしろ “静寂” をタスク管理に求めている人こそが言ってくれそうなフレーズです。

『夢』と『心の平安』の目指す場所は、実は一つなのでしょうか。
「夢セラピー」とでもいうような、セルフカウンセリング手法を作れそうです。

目次にもどる

2. “タスク管理・長期計画”とjMatsuzaki


もう一つ、違和感を感じたのは、彼が7分野の夢を表にして提示してくれたページでした。
2番目の欄に『音楽』があります。

そう、『音楽』が他の 6項目と同列の中にあるのです。1番が『人生』だからだとは言え、筆頭ですらないのです。
これは不思議な感じです。

これが、『夢』ではなく、『目標』とか『ミッション』だったら、そこまでの違和感はなかったと思います。

そうですね、逆に例えば、他の多くの人にとって、『健康』って、ちゃんと『夢』でしょうか。
どちらかというと、「『夢』のための(大切な)『手段』」として重視する、という感じだと思います。

まして、第四領域の時間をほぼゼロとし、1分1秒でも第二領域の時間を増やすことを目標とするjMatsuzaki式です。
「あらゆる可処分時間を音楽に注ぎ込んで、目標への一点突破をはかれ!」
と言われているのかと誤読しそうです。
(ちゃんと《我武者羅に「◎」に該当する時間を詰め込んでも疲れ果ててしまうだけです》と書かれてはいますが)

でも、違うわけですね。
一つの大きなヒントになったのは、
『第七楽節 STEP3:1日をレポートにまとめて毎日を価値あるものに』の章。
ここに日次レビュー用のトリガー質問のリストがあります。全部で10あるのですが、
これが、この書籍のもっと前の方で『日常に隠れた夢をあぶり出すトリガー』と同じものだと説明されています。

これはすごい。
夢と日常が同等。
探すことと振り返りが同等

修正や取捨選択が当たり前で、日々の中で心に響いてきた物に、これから向かうかどうかを毎日考えていく。最初にビビッときた物に、ひたすら噛り付くのではなく。

そうして、愛着を確認しながら抱えていく。

だとすると、夢というのは、種火のように、じわりじわりと心を内から暖めてくれるものなのかもしれません
ロケットエンジンや、ニトロ・ブースト燃料のような物なのではなく……。

目次にもどる

3. “レビュー・サイクル”とjMatsuzaki


また、夢を7項目持つということは、評価軸が7つに増えるということです。
生活の中で行う様々な行動を、振り返った時に『夢に貢献した時間』として、プラスに評価しやすくなるということもあるのかもしれません。

次のような記述があります。

私は読書をしたことで私の「成長」という分野に貢献しました。この読書で得た知識をブログで公開することで、私は「成長」に加えて「社会」に対する貢献も達成しました。それから、これらの知識を独自の視点で再構築してセミナーを開催し、参加者の方から入場料を得たことで、私は「成長」と「社会」に加えて「経済」という分野にも貢献することができました。さらにファンタスティックなことに、私はこのセミナーのためにテーマ曲を制作したのです。

この辺りの記述は、「一つ行動した後で『その時間をいかに無駄にしないか』『投資の元をとってやろうか』という考え方」がされていて、彼が一般的に誤解されやすい、“トップダウン型のタスク管理” 一辺倒の提唱者ではないということがよくあらわれています。

そう、トップダウンで野心を満たしてそれから満足するのてではなく。
全ては、夢へと向かう途上の、その毎日をワクワクして過ごすために!

目次にもどる

4. まとめ


偉そうに評論してきたけど、案外こんな読み取り方はまったくの曲解で、的外れなのかもしれません。
でも、私がこの本から学んだことはこんな内容だったのだった。
まとめよう!

  • 夢を見つけて癒されよう!
  • 夢レビューで励まされよう!
  • 外からバーナーの火で炙られるより、炭火のように内から燃えろ!

今日もありがとう。

ではまた、どこかで。

Posted from するぷろ for iPhone.


→ 他の記事も読んでみる(ランダムにジャンプします)。
→ イキブロ | いっきの「生き方」探求ブログ | Top へ。