自分の能力を高めたい。
与えられた材料が同じなら、それを使ってなるべく遠くまで行きたい。
そんな風に思う時期というのがあります。
おはようございます。
いっき(@ikkiTime)です。
自分の能力を高めたい。
自分の力を最大限に生かしたい。
若い頃、または新人時代は、やっぱり考え方がそんな風になりますよね。
先日、iki0097 (iki0097|新社会人になってからの10年間で衝撃を受けてきた本4選 )というエントリを書きましたが、ここでは意図的にリストから外した一群の本があります。
例えばこんな本です。
前者は、「量は必ず質に変わる」といったメッセージを持ち、
後者は「目に付きやすい知識や資格に飛びつくよりも、今は目の前の仕事に打ち込むことの方が大切だよ」というメッセージを持った本です。
おもしろいです。
語りにくいメッセージというものがある
何かの分野で新人の人には、ある種の指針がとても大きな意味を持ち、それでいてどうしてもそれが語りにくかったりします。
これらの本を、あの時の文脈で一度外したのは、
「古臭い根性論だなぁ」
「上から目線で偉そうに」
「要は、もっともっと頑張れってことね。ハイハイ。」
と取られるのが怖かったからです。
自分が嫌われるのも恐いし、せっかく一所懸命に語ってそれをスルーされるのもつらい。
上の要約の内容以外では、そういった「新人時代」に向けたメッセージには次のようなものがあります。
- 「楽しい仕事」とそうでない仕事があるのではなく、「楽しくなる仕事の取り組み方」とそうでないやり方、「楽しく仕事をする人」とそうでない人がいるのです。
- 意味のない仕事はない。見てくれている人は必ずいる。
- つらい仕事をつらそうな顔をしてしない。
- 仕事の報酬を、お金でもらってしまっては、本当はもったいない。仕事の報酬は仕事。より大きな仕事の機会。
- お給料というのは、現代の価値観では仕事のつらさに対する “がまん料”としての側面があります。
仕事というのは、もともとつらいものです。そのなかで、どうやって “元”をとっていくか。
機会を使わせてもらって、能力を磨くのです。
これらをまとめると、若い時期に特有の要素として、「技術の習得 (より深く早く。量稽古)」と「評判と信頼の構築 (周りへの気づかいと、素直さ、憎めなさ・いい人オーラ)」、そして「向上心の習慣化」といったものが浮かび上がります。
これらはすごくビジネスライクに考えた結果としてもそうなるのですけど、一方で、旧態以前のままのお説教として「社会は厳しいんだ。お前らはまだ未熟者なんだから、今は文句を言わずに俺の言う通りに必死で働け」と言う場合のメッセージとも、どうしても似たベクトルを持つことになるのです。
この二つを見分けるのはなかなか難しい。
ただ、人生の大きな目的として「能力の長期的視野での向上」を持つと、どうしても、人生の要所要所で、努力の《先行投資》や《積み立て投資》が必要になってきます。
30代で意識し始める、「バランス」と「調和」
30代になると、今度はキーワードはバランスや、自然のリズムへの調和になってきたりします。
例えば、以下は数年前に自分の書いた文章の抜粋です。
“目指すのは、バランス でも揺り戻しでもなく、「収支をくずさない、状況に正しく合わせた出し入れの小刻みな併用」だろうか。
しかもどちらも高レベルかつ自然にできる状態。”
気合いでもなく、淡々とシステマチックに、でもなく、それらを状況に応じて使い分け、さらに長期的にみてもそれらが偏りすぎない。そんな境地を目指していたのですね。
新人時代に習得した能力の、運用・活用、に興味の対象が移ってくる。でも、技術習得のコツみたいなものが消えてなくなるわけではないですよね。
“45歳の新入社員”の場合
最近 気になった問題提起読み物に、 “45歳の新入社員” というコラムがあります。
IT技術を日常生活で活かそう: 35歳の高校生ならぬ、45歳の新入社員
この場合だと、どうするのがいいでしょうか?
もうバランスを取らないと体や生活が持たない年代ですから、20代の単純な真似事はできません。
でももし、「向上心の習慣化」が終わっていれば、
「技術の習得 」と「評判と信頼の構築 」というのを、年代としてのバランスなりに、積み立て投資していけばよいのではないか……、なんて仮説を立ててみます。
色々と考えさせられるテーマです。
いやだって、「労働力の成長産業へのシフト」というのが大ががりに行われたら、これ、誰にだって人ごとじゃないですもん。
あなたは、何かの分野で新人ですか?
打ち込んでいるものはありますか?
今日もありがとう。
ではまた、どこかで。
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