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iki0140|ビジネス書のメッセージ、6つのタイプ[書評]《勝ち続ける意志力 梅原 大吾》

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変わり続けること。勝利より高いレベルで、そのテーマへの貢献とテーマでの成長を自分の目的とすること。

おはようございます。
いっき(@ikkiTime)です。

勝ち続ける意志力》。
fmjの共同執筆者でもあるアキヅキさん(@akizukid)が、氏の個人ブログでレビュー記事を書いているのを見て、興味を持った本です。

( アキヅキさんの記事はこちら ↓
 梅原大吾『勝ち続ける意志力』を読んだよ〜日々変化して結果にこだわらないことで結果的に勝ち続けるコツ – シリアルポップな日々

ところでこの本のタイトルは、注意しないと、『必勝の精神力』とか『全勝への執着心』といった意味に誤読しそうになるかもしれませんが--、
違うのですね。

  • 高い勝率を自分に課しつつも、今日も明日も戦い続けらること。
  • 変わってしまう環境に身を置きつつも、また勝っていける能力を保つために、研究をやめないこと


プロゲーマーとなった梅原大吾さんのメッセージの詰まった本です。
基本的には時系列で書きつづられる形式になっています。

目次

 

全体的な本の感想

人生を回顧しつつのメッセージということだと、お説教臭くなりそうな気もしますが、まだ若く、いまだ挑戦中の立場で書かれているせいか、そういう感覚はありませんでした。

むしろ、コンプレックスとそれを跳ね返そうとする、若くて青臭い葛藤の感情が伝わってきて、引き込まれます。
心に溜まった澱を洗い流してくれるような、すがすがしい気分になります。
「私も頑張って生きよう!」(笑)と、いう感じに。

でも、すでに子持ちサラリーマンとなってしまったアラフォーは、それだけの味わい方で終わらせてしまってはもったいない。

私が読んでいて感じた、大きなテーマは、
ノウハウを生み出し、変わる環境の中でも勝ち続けられる人間であるには、圧倒的な研究熱心さが求められる」という哲学でした。
 
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私の内側にインスパイアされたこと

この本を呼んだきっかけである、アキヅキさんの書評では、主として「人生は長期戦だから、目の前のことに一喜一憂する精神性や、一戦ごとに全力を使い果たすような生き方は、 (長期戦としての)人生全体には向いていないことがある」というテーマを汲み取っているようでした。
そして、関連するテーマとしてイチローさん、将棋の羽生さんの名前を上げていました。

ところで、そんな予備知識を持って本を手にとった私が、まず感じたのは--、実は、ある種のなつかしさでした。
昔好んで読んでいた、いくつかのビジネス実用書のイメージが浮かんだのです。

そして私にも、思い浮かんだ人の名前があります。
ビジネス書作家の中谷彰宏さん、そして“雀鬼”こと桜井章一さんです。
(この二人は対談本もあります)

ビジネス書のメッセージ、6つのタイプ

『ビジネス書』のメッセージ、というと、ちょっと腰が引けてしまう方もしるかもしれません。
「なんか暑苦しそう……」
という感じで。

ですが、そこで語られる思想の方向性には、ある種の普遍性があります。

また、武道の境地のように、いくつかの段階があり、一つ上ればそれまでの悟りは陳腐に思え、そしてさらなる高みにいたると、過去にとおった道が、紆余曲折していたのではなく、すべてが同様に必要だったことに気づける種類のものであるような気もしています。

ちょっとそれを、『壁に当たってその向こう側に突き抜けるための考え方。5タイプ +1』として、以下に整理してみます。

  1. 先人から学んだ型を繰り返し練習する
    効果的な打撃の伝え方に習熟する段階。淡々とした反復練習がカギ。逆にいわゆるスポ根も可。
  2. 駆け引きや、弱点を突く研究など、相手の特徴に対応した戦い方を身に付ける。
    ビジネスなら顧客重視。ニーズのヒアリング・コンサルティングを重視した営業。
  3. 無拍子。シンプルな組織、シンプルな商品コンセプトの強さを考える段階。
    シンプルな組織は強い。
    (ただ、シンプルな商品は、時代に合わなくなっても、バージョンアップが難しくなる。
    内部にダイバーシティーや、育成・世代交代の機能をどう並存させるかが、実は鍵)
  4. 研究熱心であることの大切さ。好奇心。未知への恐怖の克服。体験を大切にする。
    フィールドワークで、誰も気付いていなかったことに気付いていくこと。新しいゲームへの対応。何度でも変える、何度でもゼロになる。
  5. システム化・仕組み作りを大切にする段階。若さに頼らない生き方。ストックが利益を生んでくれる状態を構想する。
    歴史・文学・言語学・組織学・心理学などの高度に抽象的な知の体系の蓄積から、洞察力を生み出す。
  6. ありものを大切に使って、凹みは手当てする。偏りの影響を上手に打ち消して、全体を循環させる。
    0か100かじゃない。自分の持っている条件や材料がいいものじゃなく、生み出せる物が素晴らしさに届かなくても、そこでそれなりの善きものを生み出すことに注力する。

そんなイメージを、私は何かに挑んだり身につけたりしていこうとする時、思い浮かべているような気がします。
また、子供になにか、技術を伝える時には、こんな成長モデルを意識していくのだとも思います。

6つの精神性について、考察

さて、このリストを上から順に見ていくと、「4.」のところで、違和感を感じるかもしれません。

そこを境目として、「4から6まで」の方が、「1から3まで」の部分よりも、どこか「大人向け」の教訓という感じがします。
2階建ての印象ですね。

「1から3まで」だけでも、目先の 1勝は取れるかもしれない。
でも、人間が生き続けていくのであれば、「4から6」のような精神的強さが必要になるのではないでしょうか。

この本は、この体系に位置づけて言えば、「『4.』のメッセージが強かったな」と感じたのです。

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気に入ったフレーズ等。

その他、印象的だったフレーズを紹介させていただきます。

  • 《隅から隅まで徹底的につぶしていくので、どれが良くてどれがダメなのか。自分の経験として身体が覚えていてくれる。
    普通、人はこっちの方向に何かあるはずだと当たりをつけて進むものだと思う。しかし、僕の場合は自分の足で全方向に歩くようにしている。》
  • 《もし、100人くらいの味方を引き連れて団体戦を行うことがあれば、たぶん便利な行動、便利な戦法を味方に教えると思う。》
  • 《「この戦法だけやっておけばいい。その先は望まなくていい。十分戦えるから」と言って。》
  • 《昔は、感情の振れ幅が大きい人生に憧れていた。
    すごく楽しいことがあり、その楽しさを手にするためにすごく苦しいことをがまんする。そういう人生が格好いいと思ったし、そんな人生を送っている人が偉いと思っていた。けれども、そんな人生は疲れるだけだと気がついた。》
  • 《本当に小さくて些細なことだけど、いつもと違う帰宅路を歩いてみるとか、定番から外れたメニューを食べるとか、普段使わない駅に降りてみるとか。
    小さくてもいいから変えてみる。》
  • 《大きな変化、大きな成長を求めると、それを得られなかったとき、モチベーションが低下してしまう。だから1日1日、少しの変化で満足できる自分でありたい。》
  • 《いま振り返ると、あのとき勝てなくて本当に良かったと思う。あんな頑張り方をして結果を残していたら、いまも間違った努力を続けていたような気がする。いや、遅かれ早かれ痛い目に遭って、その時こそ本当にゲームをやめていたかもしれない》

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編集後記

この本を読んで、もう一つ印象に残っているのが、
《一時期ゲームから離れて、久しぶりにゲームの世界に帰ってきたとき、人とは違って好きなことがあるという幸せに気づけて、感謝の念が尽きなかった》
という一節。
何かにストイックであるためには、その根っこの方には、それを「楽しい」・「好きだ」と感じる、純粋な実感が必要なのかな、と思ったりしました。

そういう部分を読むと、「この本のメッセージは『1.』番寄りかな」という気もしてくるかもしれません。
熱量も高いですしね。
だだ、1と4は、どちらも練習に関する考え方という点では、共通性があります。

その意味で、気持ちをスッキリさせて、また 1から学びたいような時に読むとよいのかもしれません。

今日もありがとう。

ではまた、どこかで。


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