お説教くさいことは、子供の好きなテレビでも見ながら。
おはようございます。
いっき(@ikkiTime)です。
以前、共同ブログであるfmj(ファミリーマネジメントジャーナル)に、下記の記事を書いた時、
《こどもテレビの秋【いっき2】 | ファミリーマネジメントジャーナル》
「子どもに見せているテレビ、自分でも一緒になって見ちゃいますか? 私は見ちゃいます…。 (;^_^)a
でも、話題を合わせられることで、こんなメリットもあるんですよ!」
というトーンでエントリをまとめていました。
「子供番組の話題を使いながら、家庭内や人間関係についての伝えたいことを話す」ということですね。
あれこれTipsぽく張りたい情報もありましたし。
で、この話題。
『子供とのコミュニケーションの技術』と考えると、もう少し、別のメリットというか、動機があるのです。
なぜ、子供に“言わなくちゃいけないこと”は子供番組を使いながら伝えるのか?
大きく分けると、
- 少しずつ、何回も話題にできる
- 対応するタイミングと教えるタイミングをずらすことができる
と、いう2つ。
1. 少しずつ、何回も話題にできる
例えば、
子:「買ってくれなきゃヤダヤダ〜!!」
親:「よそはよそ、うちはうちです」
の場合。
ビシッと言ったって、聞きませんよね。
その時の要求を聞き分けさせるだけでも難しい。
「一回言っただけで、2度と『逆らわなくなる』」ことを目標とするとしたら、きっと相当の恐怖を与えないといけないことになります。
それは、現実的な子育てで取りうる方法ではないのです。
でも、テレビ番組を見ていれば、「ヤダヤダ〜」というシーンは、それなりの頻度で出てきます。なので、それを見かける都度、ちょっとチクっと子供にも言い聞かせる。
親:「あ〜、この前の息子くんみたいな子がいるよ。あの時はお母さん、大変だったな〜」
子:「うるさいな〜、やめてよー」
それは、はじめから一回で分かることを期待しないこと。期待が大きいと、その分強い語調を使わなければいけなくなる。
そうではなくて、お互いが冷静でいられる場面に、冷静でいられる強度で、回数を重ねることで伝えていく。
そんな考え方です。
少しずつ、何回も。
2. 対応するタイミングと教えるタイミングをずらすことができる
例えば、子供の機嫌に何かが触れてしまって、
親:「早く自転車に乗ってよ!」
子:「ぃやだぁ〜! いきたくない〜!!」
となった場合。
とりあえず、その場は「そうだ、今日は○曜日だから、家に帰ったら、○○のテレビが見れるね。そうそう、今日は夕食のデザートにあれを買ったんだ〜」などとごまかしてしまいましょう。
その上で別途テレビ番組にそんなシーンがあった時に、
親:「あ〜、テレビのこの子がずっと泣いちゃってるから、みんな困っちゃってるね。——、そういえば、娘ちゃんもこの前、こんな感じだったよね〜」
子:「! えー…、してないもーん」
と、折をみて、『子供が自身を客観視する』ためのきっかけを作っていく。教育は教育として、やっていく。
大人の発想としては、相手がわがままな時は、つい「相手の要求に『明らかに身勝手な部分』があることを指摘し、相手に自分自身の理不尽さを理解させた上で、要求を取り下げさせたい」ということを思ってしまいます。思ってしまうわけですが、ヒートアップした子供相手には通じませんよね。
焦る親、言い分と自分を守りたい子供、とお互いが過熱している時には、とりあえず現状をうまく乗り切ることだけに専念して、世の中の “理” は “理”として、別の機会に教えていく。
熱くなっていない時の方が、理屈だってきっと頭に入っていきやすいはず、とそう思うわけです。
イヤイヤ期や後イヤイヤ期の子供を相手にしてみると、なかなか「ビシッと」とか「ガツンと」言って、聞かせる、というのは難しいということに日々直面します。
むしろ、しようとしたはしから、力でねじ伏せられていく、親が(笑)。
実際問題として、“惚れた弱み” じゃないですけど、「子供の方が立場って強いよなー」と、思うことしばしばです(笑)
編集後記
「グズグズと話題をごまかそうとするよりも、ビシッと言い聞かせるべき」とか「家族のルールとして明確にして、駄目なものは駄目と、はっきり伝えるべき」
といった論調って、どんな子供をイメージして生まれたんでしょうね……。
おそらくは、あるとしても「イヤイヤ期」よりはもう少し先、小学校高学年くらいのイメージなのでしょうか。
思春期の方の「反抗期」なら、そういうことも少しずつできるようになるのかもしれません。
その時には、「親が範に従い、その合理性を提示することで、子供にもそれを守るという取引きを持ちかけていく」という、そんな方向性も持ちたいな、と思います。
今日もありがとう。
ではまた、どこかで。
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