私、大人になって (しかも、親になって)またレゴを楽しんでおります。
おはようございます。
いっき(@ikkiTime)です。
iki0058、iki0059から作成中だった、レゴのダイアゴン横丁ですが、こんな感じで、1棟目が完成しました。
写真奥は、長男 (5歳)に贈った基本セット(『基本セット青のコンテナスーパー デラックス 5508』)で作れる2階建てのお家です。
この原色なカラーリングも、これはこれでオランダかデンマークあたりに行けばありそうで、こうして組んで見ると悪くはないですね。
でもまあ、普通に部品が家の中のその辺に転がるとしたら、親としてはもっと大人色の方がありがたいです。
ちなみに、撮影台 兼 部品入れに使っている背景の箱は、Amazonで本を4・5冊買った時にそれらが入っていた平たいダンボール箱です。
とっておくと色々と便利ですよ。
その後の予定の修正 (子どもと一緒に作ることになる)
私はiki0058では、次のように書いていました。
どんなところが心にいい?
まずは、コツコツ手作業ができて、それが適度に細かいから、そこに心を込められるところ。
そして、小さな家や人形が、作っていくうちに独自の世界を持っていく、『箱庭療法』のような効果でしょうか。
要は、一人で、心静かに、コツコツ手作業をしたかったのですが。
結構あっさり息子が興味を示してきました。lll ○| ̄|_
子 :「え? それ何?」
父 (私):「これは『大人用のレゴ』だよ。自分でも、やりたくなったから、自分で買ったんだよ」
子 :「やらせてー!」
父 :「○○には、自分のレゴがあるでしょ? サンタさんがくれたやつ。これはお父さんのでしょ」
子 :「じゃあ、じゃあ一緒にやらせてよ」
父 :「子どもがやっても面白くないよ。ほら、色だってこういう地味な色をしているでしょ。レッドとかブルーとか (ここ、戦隊ものになぞらえています)とか、そういう色がないでしょ。大人はこういう色が大好きだけど、子どもはきっと楽しくないと思うよ」
子 :「でも、僕こういう色も好きだよ!」
父 :「ふーん、そうなのかー。でも、ダメ。これは難しいの。だってこんなに小さいんだよ。ちょっと間違ってどこかにいったら、すぐなくなって、作れなくなっちゃう」
子 :「ちゃんとやれるからー!」
父 :「じゃあ、お父さんが『ここにこうやって』って教えたら、言われたとおりに約束を守ってやれる?」
子 :「やれるやれる!」
父 :「それに、これはお父さんが『いい』って言った時にしか作らない。これはお父さんのだからね」
子 :「うん!」
父 :「眠い時にやると失敗するから、疲れた時にはすぐやめるし、○○の妹が起きている時にはやらない。妹もやりたくなっちゃうからね」
子 :「分かった!」
父 : (やれやれ……)
まあ、子どもは背伸びをしたがるものですしね(笑)
てなわけで、期待に満ちた目でよってくる5歳児を、自発的に引き下がらせることができるわけもなく、なしくずし的に突入した『親子レゴ』。
さあ、どうなるでしょうか?!
全体的な役割分担や手順
基本的には、親が部品を探し、子が組み立てる。そんな役割分担になってきました。
まあ、仕事でもリーダー的ポジションを引き受けざるを得ない立場 (入社年次とか性格とか (まわりがみんな押し黙ってしまうと、つい焦れてきて自分が手をあげてしまう性格、という意味で))になってきて、作業内容を要素分解して指示を出す、というのはそんなに大変ではないのです。
まともに言葉でのコミュニケーションが通じてさえくれれば。
男の子で5歳、というのは、まああり得る範囲だと思ってはいました。
親子レゴ、その感想
私にとっての癒しの場がなくなってしまったというのとても惜しいのですが(笑)
子供と色々な会話をできるのは良かったと思います。
1. 父「駄目。この部品をはめる時は一度に1つだけ持ってはめること。その手のひらに握っている分も、反対の手に持っている分も、一回置きなさい」
落としたら、どこかに行っちゃうんだから。正しいやり方でやらないと、いつか失敗する。そして、一つでもなくなったら、この写真の建物はもう作れないんだから。
欲張ってはいけない。一つ一つだよ。
……、と、続きます。
正しくリスクを小さくすること。不要に大きくしないこと。
そんな事を伝えたい。
それと、より上手な人には見えている“正しいやり方”を知って、それに沿ってやらないとうまくいかないことも多いこと。
アドバイスされる内容には、ちゃんと理由があること。
それが退屈に見えたり、頭ごなしで悔しく感じても、それが戦略的には適切な判断であることが多いこと、なんかも。
2. 「これは『大人レゴ』だし、○○はまだ子供だから、そのやり方でやってね」
うまくできるようになったら、色々なやり方があるだろうから、自分で考えてやった方がいいだろうけどさ。
……、と、続きます。
成長や技量には発展に段階があって、“正解”が変わるかもしれないこと。
伝わって、くれたかな?
3. 「んー。そこじゃないんじゃないかな? もっと図をよく見てごらん」
図をちゃんと見られるようにならないと、大人レゴはできないよ。
……、と、続けます。
課題が難しく、自分の能力が及んでいないことがあること。そして、どう成長すればいいのか、そのイメージを持ってやって欲しい。
4. 「いいかい?
じゃあこのステップではまず、お父さんがこの部品を用意するから、○○はこの図のところを組み立ててくれ」
そしたら、この図のようになるよね。
大人は子供に、生活の中でもあれこれ指示を出します。
それは、子供からしたら面白くないかもしれないし、「なぜ大人の意見ばかりが正しいことのように語られるのか」、と思うかもしれないけど、全体の目標から落としこんだ計画に基づいていることがほとんどで、そのゴールに辿り着くには、協力しなければならないんだな、ってことを、少しずつ分かってほしいな。
(その計画が合理的なものである限りは、でいいから)
あれこれ子どもに語りながら思ったこと
まあ、ほとんどが耳からこぼれ落ちて、半分も染み込んではいないと思うのですが (苦笑)
子どもは本能で生きていますから、どうしても「守破離」でいうところの『離』ばっかりやりたがるのだと思います。
言われたことしかやらなくなるのも寂しいですが、何かを学ぶにあたって、まず『守』に専念できる精神モードを持っていることというのも、きっと人生では大切なことなので。
子どもが一所懸命になってしまう「何か」を通して、それを伝えたり、身につけてもらったりできたらいいなあ、なんて思うわけです。
参考までに
これを書いていて、ちょっと『慎治』という小説を思い出しました。
もっとも、この本では主人公は5歳ではなく中学生で、話題もレゴではなくガンプラなのですが。
男親が男の子を育てるというのは、自分の人生から得た知恵を伝えていくような、「兄弟子←→弟弟子」のような心境になるものですね。
(「師匠←→弟子」でもいいけど、ちゃんと師匠の背中は超えていくようにな!)
まあ、ここまでに書いてきたことを全部うっちゃったとしても、息子が、
『わー、だんだんお家みたいになってきたー!』
と喜んだり、
『おとうさん。大人レゴやらせてくれて、ありがとう』
と、言ってきてくれたりした時の笑顔は、とても気分に清々しいものでした。
ちなみに、妻は「こんなもの買って」「どこに置いとくの!」と、渋いかおをしていたこともあるのですけどね。(笑)
今日もありがとう。
ではまた、どこかで。
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