TaskChuteをお使いの皆様は、初めから定着するまで、スムーズにいきましたでしょうか?
おはようございます。
いっき(@ikkiTime)です。
私の場合、何度か挫折、というかブランクができてしまっています。
今は一応使えていますが、皆さんはどうなんでしょう?
さらには、挫折して復帰できた人と、そのままやめちゃった人、比率はどれくらいなんだろう?
なんてことを考えたこともあります。
今回は、そんな自分の経験をふまえつつ、「こんな風に考えて、楽な気持ちで、もう一度やってみるのはどうでしょう?」とおすすめする回にしてみようと思います。
TaskChuteをあきらめがちな (うまくいきにくい)4つのシチュエーション
プロジェクト管理ソフトとして使おうとする
予定管理ソフト・リマインダーとして使おうとする
初めから精密にデータを取ろうとしすぎてしまう
抱えている業務が、もともとTaskChute向きではない
結論(まとめ:現時点での、私の)
予定管理ソフトとして使おうとする
自分はまだまだ夢を見がちなのですが、ツリービューで、サブプロジェクトやタスクセットを親概念ごと追加すると、それを週スケジュールや日スケジュールに、自動で分散して平準化してくれて、その実施時期になるとリマインドしてくれる、そんな機能がどこかにないかと思ってしまうのです。
さらに、「どこどこへの外勤を何日にする」と決めると、そこで忘れずにまとめて実行してこなければならないタスクの一覧を抽出もしてくれる。
で、どのプロジェクトの、どの作業とどの作業とがまだ未実施かの抜け漏れチェック用の帳票も打ち出してくれたりして……。
ただこれは今のところ、どんなツールでも難しいようです。
TaskChuteの一番得意とするのは、おそらく「日スケジュールの組み立てアシスト」です。
並び替え機能があり、見積もり時間を属性として持っている。
で、色々並び替えたり、明日に回したりして、何時までにどれくらい終わりそうか、終わらせようかを決めて、「さあ、取りかかろう」となる、そのら朝ダンドリの、作業アシスト。
苦手なことを、無理にやらせようとしては、いけません。
予定管理ソフト・リマインダーとして使おうとする
カレンダーアプリ機能を取り込もうとしたり、リマインド機能を融合しようとしたりするのは、不可能ではありませんが、なかなか難しいのです。
慣れながら少しずつカスタマイズしていく、というのなら、なんとかなるのかもしれませんが、導入時から付加しようとするのはかなり無謀です。
行幅が完全には時間に比例していませんので、作業ボリュームを面積で見積もるという、手帳・カレンダー的な使い方も難しい。
また、リマインダーとして使おうとすると、ブランクがあった後に再開することへの障壁となってしまうことについては、以前にも一度書きました。
一定の長い期間使用をサボると、大量の「かつては未来タスクだった過去タスク」が溜まってしまい、再開するのがさらに億劫になる、ということ
そうでない場合でも、「1分間、じっと見つめるというだけのタスク」としてタスクにする、と言うのでなければ、どうしても作業とリマインダーが混ざることは意識に対するノイズになってしまいます。
初めから精密にデータを取ろうとしすぎてしまう
まあ、これは仕方のない部分はあります。使いこなしている方々は、使い方のレベルがとんでもないですからね(笑)
私も、「トイレに行きたくなる時刻を予め想定できるようにデータを切り分けよう」「つい目に留まったフォルダ内の整理の時間は、タスクの時間そのものではないから、切り分けて割り込みタスクとして記録してから、本タスクの実行にとりかかろう」ということを初めの頃やっていたら……、すごく苦しくなりました。
いいんです。
「水を飲みに行く」「トイレに行く」の2分間くらいを、タスクの実働時間10分間に組み入れてしまったって。
確かに20%もデータ上実行時間が上がってしまうし、「1日にコーヒーを何杯飲んだか」のデータをTaskChuteから抽出することはできなくなりますが、そのことよりは、スムーズにタスク遂行を進めていくことの方が大事です。
抱えている業務が、もともとTaskChute向きではない
すごく残念ですけど、きっとこういうこともあるのですね。
自分の場合、感覚としては「朝になると、大量に業務が(メールとか紙とかで)積みあがっていて、それを少しずつ取り崩していく必要がある。
でも、他人との調整が必要な業務や、『他人からの緊急でやってほしい』と割り込まれる業務の比率と回数は多くなくて、どちらかというと黙々と自分との戦いを続けなくてはならなくなる」
という場面には、比較的、工夫がなくてもフィットすると思います。
逆に、『散発的な受動的御用聞きモード』とでも申しましょうか、常にあちこち誰かのヘルプに駆り出されていって、そこで説明を受けて作業をして、終わって一段落していると次の呼び出しがかかってくる……というような、機動的な遊軍をしている時には、なかなかフィットさせるのは難しいのではないでしょうか。
「論文30本を1週間以内に読む。個々の論文にかかる時間は、30分かも知れないけど、3時間以上かもしれない。それらが30本全体で平均値周辺に収束する保証もまったくない」というような場面でも、かなり難しいはずです。
ペースメーカーとしての価値が小さくなって、ログとしての楽しさだけになってしまいますので。
それはそれで重要なのですが、私が思うには、ログやレビューの楽しさというのは、じわじわ実感されてくるところがあって、即効性が低いのですよね。
それを実感できるまで続いてしまえば問題ないのですが。
結論(まとめ:現時点での、私の)
「TaskChuteはタスクリストである」「TaskChuteは伴走者である」
すでに、先人によって「Taskchuteはログである」「Taskchuteはカーナビ」という名言があるのですが、私にとっては第一に「TaskChuteとは、タスクの完了ごとに、横線を引っ張って消していくタスクリストである」
ことが重要で、次に「TaskChuteはペースメーカーである」ということがくるのです。
わっと入ってきたタスクを、とりあえずそこに全部書き出してしまって、やりそこねる可能性をゼロにする。
そして重要なものから一つずつやっていく。
後者に対するイメージとしては、
ランニングしているときに自転車で着いてきてもらって、自分の残スタミナをアドバイスしてもらう感じでしょうか。
自分が、自分に対してのプレイング・マネジャーになってしまうと、尋ねた情報を上手に返してくれるアドバイザーがいないと苦しくなってくるのですね。
「今、タスクCまで完了しました。このタスクが朝時点での見積もりより30分長くかかっていますので、次のタスクD(見積もり1時間です)にこのまま手をつけると、昼食が13時過ぎになってしまいます」
というデータをもらって、
「じゃあ、それは14時からやることにして、もともと昼食の次の次にやることにしていた、タスクGを先にやることにするよ。それなら見積もり15分だから、12時のチョイ前には昼休みを取れるよね」
と予定を組み替えていく。([Ctrl]+[Shift]+G)
これはすごく便利です。
また、最近は「コメント欄にどんなことを書いておいたら、次の日のレビュー時に読み返して楽しいか」のコツがつかめてきたので、「TaskChuteはレビューツールである」という側面も、ようやく追いついてきみした。
ただ、これはやはり “3つ目” という感じで、前の2つの側面の方が私には大きいのです。
いかがでしたでしょうか。
苦しくなったら、時々は挫折しながら続けていく、というのもなかなかよい使い方なのではないかと思います。
今日もありがとう。
ではまた、どこかで。
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