知的生産の技術。
ひとの興味関心としては、タスク管理などとともに、「ライフハック」のクラスタの中に含まれる小クラスタのおもむきがある。
(狭義の「知的〜 」は、“発想法”に近いニュアンスがあるのだ。たぶん)
しかしその「技法体系」というのを考えると、むしろその中に仕事ハックやタスク管理が含まれていくという、なにか逆転現象がおきる。
そこでちょっと理解しにくくなる。
ひとつのヒントは、その人がいかに根本的なことを考えるのが好きか、ということだ。
◎敵が現れた、こわい。
→まず、物理的のその敵をどうするか①
→この恐い感情をどうするか②
→つぎに敵と出会ったときにはどう対処するか③
→敵が恐いという自分と、これからどうつきあっていけばいいか④
→人間の認知、社会システム、そして今日のような敵は、それぞれ本来はどうあるべきか⑤
①③あたりは仕事術、②あたりがライフハック、④あたりが知的生産の技術が取り扱うことが多い領域かな、という気がする。
もちろん、守備範囲にかさなりはあって、それぞれにその両隣くらいまではお互いにカバーし合っている。
人が人間らしく生きるにあたって、タスク管理とかストレスマネジメントというような、いくつかの必携ツールがある。
その一方で、それらと根を同じくしつつ、より抽象的で根本的な考え方として、おそらく「知的生産の技術類」がある。
「知的生産」は、ことさらにしようとしなくてもいい。
というか、生きていればみんな多かれ少なかれしている。
原始的なタスク管理もまたタスク管理のひとつであるのと同じように、
タスクや時間について考えようとすることが、そもそも「知的生産」な行為なのだ。生産的な知的活動。
その意味で、「タスク管理なんかやってるより、ただ仕事をやった方が早いんじゃない?」と言い返されるのと同じく、
「知的生産の技術について考えても、生産量も生産性も上がらないんじゃない?」とは、たぶんどこかで言われているのだろう。
まあ、それは仕方のないことだ。
しかし、根源的で根本的な領域にターゲットを置いてそこで工夫をしていたい人間にとっては、たとえそこでの実りが少なくとも(だって抽象度が高いのだもの)、そこから離れては生きられない。
業みたいなものなのかもしれないね。
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