前回までの4エントリで、私が子供と取り組んでいるタスクリストについて紹介してきました。
このリスト、タスク管理ツールとしてはどんな性質を持つものなのでしょうか?
おはようございます。
いっき(@ikkiTime)です。
私は、仕事などでのタスク管理には、TaskChute2 (C)というツールを使っています。
『シゴタノ!』『スピードハックス』の大橋さんの考案された、EXCELベースのツールです。
今回の“子供用リスト”の仕様を決め、一般に「タスク管理ツール」というものに求められている、各種の機能を取捨選択したり吟味したりしているうちに、
《あれ? 無意識に似たような要素を取り込んでいるかも》
と思う瞬間がありました。
今回は、ちょっとマニアックな視点になりますが、そんな「このたび作成した『チェックリスト・ホワイトボード』が、タスク管理ツールの中ではどんな特徴を持ったのか」について、タスクシュート式との比較を交えて書いておこうと思います。
※ シリーズの構成はこちら。
本日の構成
- 1. 似ていない部分
- 2. 似ている部分
- 2-1. 実行順に並んでいて、流れがある
- 2-2. その日一日のクローズドリストになっている
- 2-3. 予想される (ルーチンな)タスクを管理している
- 2-4. 「やらなきゃいけないこと」だけでなく「楽しい予定」「休憩」の時間枠も、全て入っている
- 2-5. 個々のタスクの所要(予定)時間が見積もられている(ごく大雑把に)
- 2-6. 終了時刻が分かる(ざっくりとだけど)
- 後記 (今後はどう進化させたいか?)
1. 似ていない部分
まず、これが今回導入したチェックリストです。↓
結論から先に言ってしまうと、完全な意味では「タスクシュート式」ではないのでしょう。
記録から始まる改善のサイクルがやや弱めです。他方で、おもに実行段階での管理には、似ている部分もあるように感じます。
特に大きく欠けているのは、「毎回の実績所要時間の計測」でしょう。
データが数字で残るわけではないので、後で集計したり統計を出すこともできません。
記録はあくまでアナログな形で生まれます。ですので、ここに振り返りのサイクルを仕込むとすれば;
- ホワイトボードをただ消すのはもったいないので、写真を残して振り返る
- ホワイトボードを消す際に、昨日のレビューをする
という形になるでしょうか。
今はまだ、子供の方が「花丸がないとゴネる」 (参照:iki0123|子供用の初todoリストで配慮したこと~もう年長さんだし、少しずつ「何度も言われなくてもやってほしい!」 その2~チェックリストの仕様)など、参照ログを平静な気持ちでは見れないようなので、親だけが「レビュー」をしている感じですね。
まあこのあたりは、おいおいまた取り組んでいけばいいかなあ、と思っていますが。
さて、では似ていると感じた部分はどんなところでしょうか?
2. 似ている部分
2-1. 実行順に並んでいて、流れがある
持ち物の準備リストではなく、やることリスト (to do リスト)ですから、順不同ではないのです。
また、
「家に帰ってきたら → まず手を洗う」
というような前後関係のあるタスクもありますし、
「夕食」「入浴」
のように、時間帯を区切ってしまう 《壁》 とでもいうような要素も入っていますので、順番に整理してある方が自然だったのです。
また、うちの息子の好みに合わせた部分もあります。
うちの子、なんだか「目次 的なもの」が好きだったんです。
例えば、しまじろうのDVDを見ているときでも、
「今は○○○のコーナーだから、『3』番のところをやってるんだよ。次は『4』だから、○○が出てくるの」
なんてことを、言っています。
DVDについてくる、コンテンツリストのリーフレット(実際にはリストではなく、画面のサムネイルを並べた表のようなものですが)を見ながらそんなことを言っているのですね。
(中略)
「これ一つ見れば、すべてが分かる!」という情報の集積感にドキドキしていました。
私(父)は空間。息子は時間。
その違いはありますが、情報を集約して濃縮できたものを見られるというのは、脳にとって何か快感なのかもしれません。引用元:iki0123|子供用の初todoリストで配慮したこと~もう年長さんだし、少しずつ「何度も言われなくてもやってほしい!」 その2~チェックリストの仕様 | イキブロ
2-2. その日一日のクローズドリストになっている
子供用のリストだからということもありますが、一過性の長期間をかけて達成するような、「プロジェクトタスク」は入っていません。
また、手帳に書くような「未来の日付のタスク」も入っていないですね。
そういうものはカレンダーなりで親が主に管理しますから、備忘録としての “タスク倉庫” の中身が全部見えてしまうことはありません。
デイリー・タスク・リストになっているというわけです。
2-3. 予想される (ルーチンな)タスクを管理している
毎日使い回すボードなので、当然と言えば当然なのですが、毎日繰り返し行うことになるタスクのみを入れています。
また、不定期に発生するタスクを、「実行漏れを防ぐために、リストには入れておいて、当日なければ消す」やり方もしないようにしてみました。
3. 入れていない要素
入れたかった要素があれば、入れるのを慎重に見送った要素もあります。
例えば;
- 日によってあったりなかったりする要素
(《生協の取り込みを手伝う》等)
- リマインダーとしての要素(《明日特別な持ち物がある時は親に伝える》等)
- まだできていない要素
(《明日の支度を揃える》)
- 達成の仕方が分からないもの(《妹を泣かせないこと》)
「考えないと使えないなんて、難しいね」
と、導入直後から思われたらどうしよう、という懸念があったのです。引用元:iki0124|子供タスクリストで達成したかった親の願望 (笑)家庭は色々~もう年長さんだし、少しずつ「何度も言われなくてもやってほしい!」~その3:チェック項目の詳細と意図 | イキブロ
『せいきょう』、上でいうところの「生協の取り込みを手伝う」を行いたくなった日は、該当する時間帯の空白行に、「書き加えて」使っている感じですね。
もっとも、私がTaskChuteを使う時なら、実際にはタスクの分解がまだ粗く「大きいままのタスク」や《上司が席にいれば『○○の件について口頭で軽く相談する』》というような「条件判断をともなうタスク」も入れていることがあります。
忘れるよりはマシですし、仮にでもいいので一度予定を組まないと、見通しが得られませんので。
とはいえ、そういう「難しい」タスクは、今回 子供に初めて見せる、このリストには、なるべく入れないようにしたかったのです。
2-4. 「やらなきゃいけないこと」だけでなく「楽しい予定」「休憩」の時間枠も、全て入っている
これは、もともとは「これが終わったら遊べる」「やることに追い回されているわけではなく、ちゃんと空白もあるんだな」
「全体のうち、これくらいの時間だったら、親にテレビを譲ってもいいな」と思ってもらうために、リストの長さにある程度「時間の長さ」をシンクロさせておきたかったからです。
『休憩時間をあらかじめ計上しておく』ことをしなかったとしても、子供の予定に『休憩できないほど過密に予定を詰め込んでしまう』ことはなかったと思います。
まだ、「してほしいこと」がそこまでたくさんあるわけでもありませんし。
ただそれでも、休憩の時間帯も枠として記載してあることで、それぞれの項目を見た時に、「それは何時ごろに行うつもりのタスクなのか」というのは分かりやすくなっていると思います。
2-5. 個々のタスクの所要(予定)時間が見積もられている(ごく大雑把に)
これは、行数で作業の込み入り具合いが分かるという意味です。
「食事」や「遊び」 (バッファを兼ねていますね)、そして「入浴」などは複数行で記載されていて、かかる時間が大きくなったいます。
逆に、細かいところでは甘くなってしまいます。
完成版の「子供用タスクリスト」では多少アレンジしていますが、プロトタイプ版では、30分を4行で作成していました。この場合、1項目の所要時間は7.5分になります。(30÷4 = 7.5)
(下図参照)
しかし、「トイレ」「ふくをぬぐ」等は、合わせても5分かからないかもしれません。
この辺りはレシピ化を未完のまま残してスタートしているせいですね。
2-6. 終了時刻が分かる(ざっくりとだけど)
前項目2-4、2-5 を受けると、「全てがリストアップされていて」「その全てに所要時間が見積もられている」ことになるので、『終了時刻が予想できる』ことになります。
通し番号を付けて一列に並べていますから、同時平行になっている箇所もありませんし。
もっとも、テンミニッツの付箋手帳的と言うか、あくまで「視覚的に終わりの時刻が分かる」というレベルです。
このあたり、本家のTasuChuteは表計算ソフト上で動くので、予想終了時刻の表示機能が強力です。
見積もりシミュレーション機能も強力です。
1分単位で正確に出ます。
このあたり、アナログツールの限界とも言えます。
ですがまあ、一覧できて感覚的に分かるという意味では、取っ付きやすいのも確かですね。
後記 (今後はどう進化させたいか?)
いかがでしたでしょうか。
細かい点に分解して比較してきましたが、まとめてしまうと、
- やる前に並べて
- 行動の流れをイメージできて
- 順番にやっていけばほぼそのように終端まで辿り着ける
そんな「『ガイドに沿って走れる安心感』を得られるような、先人の知恵」が、いざとなれば色々とあるんだよ、ということは、子供にも覚えていてほしいと思っています。
そんな子供用タスクリストですが、もう少し先の風景を見たい気もしています。
主に思い浮かぶのは、次の2つです。
- チェックリストの分離
- 作業時間の見積もりと、結果への意識
「1.」については、子供のやれること、やりたいことが増してくるのを確認しながら、ということになります。
「明日の持ち物」をチェックリストを参考に4~6種類くらいの持ち物を準備してくれるのであれば、『あしたのもちものセットをつめる』という1行でタスクを代表させて、そのチェックリストは別ボードに書き出しておくことにしたいわけです。
そうなると、多ページ編成に強いNUboard購入、ともなるでしょうか(現在はふつうのクリアハードカードケースなので)。
もう一方の「2.」については、さらにハードルが高そうです。
今は親に言われてやっているだけなので、「そろそろ遊びを切り上げて 10番をやらないとな」という感覚は持てていないと思うのですよね。
大変そうなタスクは大変そうと、実はすぐ終わるタスクはすぐ終わるのだと分かりつつやってほしいので、少しずつ「何をやるなら ○分かかる」ということも感じていってほしいわけです。
「iki0125」でも引用させていただいた純さんのやり方を参考にさせていただいて、試していくつもりですが、果たしてどうなるか。
そんなことを考えつつの、“バージョン 1.0” の、子供用タスクリスト・ボードなのでした。
今日もありがとう。
ではまた、どこかで。
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