サラリーマンはブログに何を書くべきか?
おはようございます。
いっき(@ikkiTime)です。
自分は、ブログを始める時に、「人生を劇的に変えるツールとして」(自分の場合は、「劇的に」ではなくて「漸進的」でもかまわないのだけど)の側面も、やっぱり期待していた。
もちろん、「言いたいことを言える」媒体として、とか「いつか自分を励ましたり、自分に気付きを与えられる」ツールとしての機能ももちろん魅力的ではあったのだけど、
やっぱり「仲間と出会えたり、話しをもらえたりして、自分の道を開いていってくれるツール」や、「自分を変えていくペースメーカーとしての機能」も期待はしていたわけです。
また、今の時代に生きていたら、「自分の会社がいつまであるか分からない」「自分の今の仕事がいつまであるか分からない」といった危機感は、誰にでも舞い降りるものだと思います。
転職や独立への助けにもなってくれるのなら、さらに、さらにいいわけです。
サラリーマンとブログ
そういった機能にもブログが役立ってくれたら、確かに嬉しい。
ただ、サラリーマンとしてのブログのあり方って、何が書けるだろう。
ここが迷いどころになるわけです。
どうしても色々な情報が機密情報に当たるだろうから、仕事上の具体的なエピソードは書くわけにいかない。
それ以外の仕事での技術というのも、独立した専門性があるわけではないから、「作業をする時は、あとで検索可能なように、ログを残しながらやるといいよ」「難しい仕事ほど最初に手を付けるといいよ」「ただ、テンションを上げてリズムに乗るためと、すぐにレスポンスを返すと、相手の締め切りに余裕を作ってあげられる時は、簡単なやつを先に、ササッとやってしまうのもありだよね」とか、どうにも精神論めいてしまう。
こんな記事もあります。
会社員として生きている限り (社長であってもある程度そのようですが)、仕事のことを広く色々な人に発信するというのは難しいことのようです。
なので、転職活動の際にはやはりアカウントをさらけ出すことになるのでしょう。それにより自分のことを特別に気に入ってくれて縁もゆかりもない土地の会社に呼ばれるかも知れません。このあたりが、セルフプロモーションの真骨頂といったところでしょうか?
が、結局その後は、「会社も見ているセルフプロモーション」となってしまい、会社のしがらみに引き摺られることになります。出来る人間であればあるほど、そのセルフプロモーションに使われるメディアは、人事や社長から目を光らせて見られ続けます。
こんな部分からも、会社の業務そのものに関する記事を書くというスタイルは成立し得ないように思えます。
あるとすれば、会社と無関係にやっている趣味が、すでに玄人はだしで、しかもそれが幾つかある、という稀なケースくらいでしょうか?!
プログラミングをする人とブログの相性
これらの問題について、割りと良い着地点を持っていたように見えたのが、
プログラミングをする人たちです。(もうすでに、『そんなにうまくいくなんて夢物語だよ』って批判も出てきているのかな?)
プログラムについて、個人的にも勉強し、実際に個人で組んでみたコードをネットを通じて公開する。
[勉強]と[発信]がブログの機能とうまく結びついて、色々と、うまくいった伝説が聞こえてくる。
さて、自分の場合は何が書ける?
ここで、割り切るというか、自分の『心配性』な部分と対峙しないといけなくなる。
自分の今やっている仕事は、まったく業界外の人から見ると、社内で「人の管理」「チームの進捗管理」「チームのコンプライアンス・ミス・チェック」のようなことばかりに見えるだろう仕事で、「まず組織ありき」の業務なのだ。
だから、『自分が、業界全体の業績不振のせいで会社を首になった時に、今と同じ条件で他社から呼んでもらえる』ことを目的にすると、かなり難しいだろうし、
まったくの他業種となると、もっと難しいだろう。人柄だけでは人は取れないから。
業界自体に対して問題意識を持ち、同じ考えを持つ人達に呼びかけて、「業界全体を変えていくリーダーになる!」
というのも一つのあり方かもしれないけど、会社に迷惑をかけたり睨まれたりしないような形で細々と始めるには、ちょっと荷が勝ちすぎる。
優秀さではなく、誠実さのようなものを出していけないか
そうなると、そもそもそこまで大きな効果をブログに求めるべきではない、と言えるだろう。
能力や実績はブログ外の一般的なやり方で手堅く積み上げていき、「同じ組織で仲間として一緒にやっていく上でどうか」という、最後の人格的な部分だけをブログに頼る。
この人のメモの中に、「信頼」という言葉が出てくる。
もちろん、ここでの「信頼」には、実行能力も、まあ当然含まれているのだろうけど。
田口さんは「ビジネスにおける摩擦の90%は信頼の欠如からくる」という言葉が好きだと語る。なぜなら、「信頼さえあれば電話一本でなんでも進む」からだそうだ。
逆に信頼がなければ、「書類を出してください」「与信やってください」「誰からの紹介ですか?」などをいちいち要求されてしまい、そこにかかるコミュニケーションコストがバカにならないという。
仕事に対する「前向きさ」を、言葉で表現できるか?
自分の仕事を言語化する回路を作れたらもちろんいい。
ただ、テクニック (いかに知恵があるか)ではなく、
信頼感(どんな葛藤を乗り越えたか)を書く方がいいかもしれない。
あり得た他のあらゆる選択肢の中で、もっとも善良に振舞ったか。そんなことを。
また、この会社、どうすればよくなるんだろうな、とか
「何をすると、この仕事おもしろくなりますか?」や「今の仕事は、どこがおもしろいですか?」
ということについて考えてみてもいいかもしれない。
「この業界を変えてやる」「この会社を変えてやる」というほどの強い野心が持てないなら
さらに、「この会社、どうすればよくなるんだろうな」というようなイメージが、今の自分の身の丈に合わなくて、何も思い浮かばないとしたら、働く上での不満、ーー待機児童の問題だとか、病後児保育の問題だとかーー、を解決していくイメージ (NPOや地域の連帯を高める何か)を膨らませてみることで、色々と大きな構想を前向きに持っていく回路が開いていくかもしれない。
そうやって、このブログの目的も、小さなことから、周辺部から、コツコツと近づけたらいいと思っている。
今日もありがとう。
ではまた、どこかで。
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