私は小学生の子供を持つ親なのですが、最近、標題の言葉をよく聞くようになりました。
先生も好きだし、マスコミを介した教育産業も使うし、親ですら好きなのか、これを使う人は結構いる。
ポエム調で、高好感度で、私も本能の深いところでは、「そう、そういうことを俺も思っていた。で?」と、関心はそそられる。
それでいて、それを聞くたびに私の頭の中はもやっと嫌な気分になる。
「それって、具体的に何ですか?」
という感覚がしてくるからだ。
「なにが必要十分条件ですか?」と。
なんというか、「勉強以外で、人生に必要なことの、ぜんぶ。」ぐらいの意味のまま、ふわっと使われている感があるのだ。
いじめられていても、耐え忍ぶ力のことか?
社会に出て、給料をもらえる力のことか?
鬱になったり、ひきこもったりしない人間になれということか?
ストリートスマートに、必要なところで他人を頼って、うまいこと切り抜けるワザのことか?
失敗をしても、打ちのめされない性質のことか?
役所と交渉したり、起業したりする経験のことなのか?
「何を目指していて、何を(現場にプラスして)私たちは教えようと思っています」「それを身につけてもらう上で、具体的な方法としては、こういう方法があります」
というものが伝わってこない(たいていは)。
それが明確に提示されるなら、個別に
「うん、確かにそれは大事だな」
と反応できるのに、それがなくて 、ただ“現状では駄目だと思うんだ”とだけ言われても、単に不安を煽られているように思えてしまう。
それとも、「不安や問題意識を共感し合いましょうよ」「これからみんなで考えていきましょう」「とりあえず、ラベルを貼って旗を立てないと、話題が盛り上がらないもんね」
という段階なのだろうか?
それならそれで、それにいい語り方がありそうなものなのだけど。
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