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iki0062|時間見積もり付きデイリータスクリスト。タスク管理といっしょー毎日がご機嫌であるために。その3ー

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リマインダー方式、チェックリスト方式ではなく、1分間以上時間のかかるタスクはすべてリストアップしてから、1日を始める。
そのことのメリットは何でしょうか?

おはようございます。
いっき(@ikkiTime)です。

間が少し空きましたが、『毎日がご機嫌であるために。』シリーズの3つめです。

私はtaskchuteで一日の段取りをある程度決めてから取りかかります。
『どれとどれをやってから昼食の時間にして、午後は、眠い時間になったらコーヒーを飲みつつこれをやり 、それまでと後の眠くない時間帯には、この辺りのタスクをやれるところまてやって◯時前後には本日の業務終了』という感じで。

やる事リストではありますが、項目ごとに見積もり時間を見積もってから積み上げて並べます。
という事は、項目と項目の間には特に理由がなければ隙間はありません。

こういうのは、仕事でやる方が分かりやすいのです。
勤務中であれば、仕事以外のことはしませんからね。
(私は、一日中まったく誰とも雑談しなくても、割と平気なのです。また、糖分補給はデスクに完備しているタイプなのです)

実際には、「トイレにいく:2分」や「コーヒーを一口飲む:1分」といったタスクは単独の項目として記載することはありません。

最近はゆるくなってきて、「缶コーヒーを買ってくる:3分」くらいの大きさであっても、隣接する別のタスクに、 (実績ベースの、ログの段階では。)組み入れて計上してしまいます。

時間のかかるタスクはすべてリストアップして時間を見積もって並べる


このやり方は、私がそれを学んだ本やネットの世界では、『佐々木流』『青本式』と呼ばれたりします。
(『青本』って、「クラウド時代のタスク管理の技術」という本の事かそう呼ばれるらしいです。)

その「佐々木流」のタスク管理の変な例として代表的なものが「爪を切る」ということまでタスクとして組み込むということ。

フツーに考えりゃ、これはもうどう考えても「おかしい」

時間が見えることの快楽を思い知るために【書評】クラウド時代のタスク管理の技術 | goryugo

今をときめくライフロガーでありシゴタノ!連載陣の1人であるごりゅごさんに書評いただきました。ありがとうございます。

ごりゅごさんの言い回しというのは、なんだかおかしみがあって安心します。こういう言い回しでなら批判されても気にならない。批判されていませんが。そういう言い回しを身につけたいものです。

「爪を切る」は私の「タスク管理」の象徴的におかしなものなのかもしれませんが、これは大橋さんもやっていらっしゃいますし、「時間のかかるアクションは全部」入れなければ1日のアクションがいつ終わるのかは決して分からない、という背景があります。

引用元:TC2 001:Taskchute2連載スタートします « シゴタノ!

なぜ「風呂や食事や爪切り」といった「細かすぎる」と指摘されるに決まっているものまで時間の見積もり対象にし、それをわざわざ本にまで書くかといえば、それらは必ず「やる」からだ。「やる」となれば必ず「時間がかかる」。

引用元:朝型の人のセルフコントロールは、夜になるとゆるむ | ライフハック心理学

全項目全所要時間見積もりへの反感への反対


このやり方には、ごく単純な感覚としては、生理的に何らかの反感が発生すると思います。

自分もそうでしたし。
実際のところ、私は今どちらの主張の感覚も分かるのです。変わりつつある真っ最中だからですね。

ひとまず、この『反感』は、二つに分割できると思うのです。

  1. いちいち、細かくて雑多な項目までリストを作るのがめんどくさい。そして、それをいちいち消していくのもめんどくさい。
  2. もう少し、その時々の気分を重視して、思いつきで行動したい。あまりにリストアップ項目が多いと、重要事項だけを一覧しにくい。覚えておくのは大変だから、最重要の『しなければならないこと』だけはリマインドしてほしいけど、それ以外の時は口うるさく口出しして欲しくない。できれば、目を盗んで、個人的な欲求を満たしたい。

「1.」の、『めんどくさい』群には、また別のエントリを宛てたいと思います。

「2.」の『口うるさく言われたくない』群の心理とは、いったい何でしょうか?

リマインドしてほしいけど、口うるさく口出しして欲しくない、という感覚


昔の自分がタスク管理ツールに期待していた事


自分は不完全な人間で、スケジュールの全部を覚えながら行動するのは無理だから、優秀な秘書に、時間や予定を管理してもらえたらいいのになあ。

できれば、一時代前の《アイドル付きの『敏腕マネージャー』》みたいな人に、自分の長期的展望まで考慮した上で、「どの仕事を入れるか」まで考えて、タスクの取捨選択やどのタスクを次に入れるかまで管理しておいてもらえたらなあ。

そうすれば自分は、現場とパフォーマンスにすべての意識を集中させられるのに。

タスク管理ツールで、そんな事ができないかな。

……、とこんなところが、自分がタスク管理を始めた頃の意識でした。

しかし、実際にタスク管理が習慣化して軌道に乗ってみると、その『役に立ってくれている』実感は、その頃の期待とは少しずれたところにありました。

リマインダーの価値と現在の使い方


予定を管理して、事前に取りかかり時期に気付けるようにしてもらえることのメリットとは、何でしょうか。

突然締め切りが来てびっくりしなくていい、というのが一般的なメリットだと言われます。

確かにそれはその通りなのですが、ただ《◯◯をする時間です》と言われて、『そうだ、◯◯しなきゃ!』と、駆り立てられて何かを実行するのであれば、その効果は受動的なままだという言い方もできます。

「やだな」と、感じたまま実行する事になりますし、そうすると、「あまり見たくないし、口出される回数は少なくしたい」ということになってしまうでしょう。

ですので、できれば
《「1.アラートを受け取る」→「2.『仕方のない必然だな』『ならばやろう』と決める」→「3.具体的に、今日のどの時間帯にやるかを理性的に決めて、その枠をブロックする」→「4.できた予定表を見ながら、その手前の時間帯に配置されたそれ以外のタスクを処理していく」→「5.そのタスクをやる順番に差しかかったら、超然として粛々と処理する」》
……という感じで、「2.」や「3.」のステップを心理的な緩衝地域として配置しておきたいところです。

そういう意味では、「リマインダーの価値は、日次スケジューリングの材料を提供してくれること」に後退していくことになります。

「行動に駆り立てるエネルギーを付加してくれること」ではないのですね。

ちなみに、そうして日次スケジューリング後にタスクを処理していく感覚は、「野山に分け入って大きな獲物を探しては仕留める」と言う感じから、「『電車でGO!』で、現在位置を見ながら少しずつ減速量を調整していく」感覚になってきます。

今日の業務終了予定時刻に向けて、作業の遅れや割込み新規タスクを調整しながら、早く片付けた方がいいタスクを、なるべく今日のうちに片付けていく、というわけですね。

さて、そうしてリマインダーツールからタスクシートに移した項目のリマインド効果は、その日のそこから先では、どのようになるのでしょうか。

一作業の終了ごとにタスクシートに戻ろうとするわけですから、『リマインドして欲しかった、そのタスク』の存在を、完全に頭から消した上で他の作業に集中できているわけではありません。

ではありますが、一度ツールに書き出して、視覚から確認できるようにしている時点で、意識と記憶で頭の中にとどめているような、純然とした『覚えておく』モードでもありません。

強制的なメタ認知(俯瞰)感覚


そして、そのシートに向かい合う感覚も、そのツールとの関係が馴染むにつれて、ちょっと変わった心理状態を得られるものになってきます。

強制的にメタ認知(俯瞰)を得られる感覚です。

計画を立てる、ということは、しかるべき予算 (時間枠)を割り当てなければ実行されないわけです。

そして、時間は有限ですので、リマインドされた項目を取り入れるということは、何かが押し出される (明日に回される)か、切り捨てられるわけです。

それを日常的に何回もやっていると、自分の中に、新しい自我が育ち始める。
『計画者(実行責任者でもなく要望者でもなく)としての自分』や『裁量者、査定官としての自分』です。

株主や消費者(顧客)としての自分でもなく、現場の実行責任者としての自分でもなく、『CEOとしての自分』を手に入れる、とでも申しましょうか。

これが、自分の中にでき始めると、割り込みタスクや進行の遅れで『やっぱり今日はできないタスク』を一日の途中で選ばなければならなくなった時に、現場責任者としての自分が、CEOとしての自分と内面で対話ようなことがおきます。

対話することでCEOとしての自分が心の中に一時的に降臨する。
現場だけで決めようとすると、不安もありますし葛藤も過剰になりがちです。
「顧客に振り回されている感」も、出てくるかもしれせん。

自分が自分のCEOと、心的に近い距離にいられるなら安心です。

そんな感覚を得られている気がします。
『自己効力感』、かもしれません。

スケジューリングとレビューがくれる、メタ認知の感覚と、そのメタ認知の感覚がくれる心の平安。
それが、タスク管理のメリットなのかな、と最近は思い始めたところです。

今日もありがとう。

ではまた、どこかで。

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